たゆたう

愛を叫んだり考えたり悩んだり、のあいだでたゆたうように生きている

KOBUKURO LIVE TOUR 2017 “心”から受け取ったもの

※この記事はprivatterからの転載です。

 

 

「今回のツアーのテーマはみんなに元気になってもらうこと」と小渕さんは言っていたけど、私はより正確に言えば「過去と、心と向き合った上で元気になる」かなと思っている。セトリで言うとおもに心までが過去や心と向き合うという段階で、盛り上がりブロックからはそれを受け止めて元気になって先に進もうという段階なのかなと。

もっと具体的に言うなら、君になれ、虹、きみつば、LIFE、夏の雫、Starting Line、蒼く優しく、心あたりが自分と向き合う曲なんだと思う。もちろんすべての曲が同じテイストというわけではないけどテーマには共通性があって、きみつば(「呆れるほどまっすぐに走り抜けた季節を探してまだ僕は生きてる」)と蒼く優しく(「あの日の夢を今もずっと追いかけ続けていたら 今頃僕はどこにいて何をしていたのだろう」)と夏の雫は過去に想いを馳せる曲、虹とLIFEとStarting Lineは今追いかけているものに想いを馳せる曲、君になれと心は今を見つめてはいるけど、もっと内省的な、自分の心と向き合う曲。

そうして溢れ出したいろいろな想いと向き合うからこそ、あの豪華すぎる盛り上がりブロックが生きてくるのかなと思う。前半で過去とか現実とか心とか少しシビアな部分も突きつけたからこそ、後半では思いっきりみんなで盛り上がる曲をたくさんやって元気づけようというコブクロの想いを受け取ったような気がする。

それらを経てアンコールに登場するのが未来、そして「そんなときは僕のところへおいで 歌を歌ってあげよ」と歌う轍。本編で生まれた想いを胸に「未来」へ向かっていってほしい、でもいつでもここに帰っておいで、と言ってくれているように思えた。

だから心ツアーは、過去へのやりきれない思いを乗り越えて、今見ているものと今の自分を見つめ直して、また歩き出すためのツアーだったのかな。

それを考えると、このツアーをまとめる曲として最後に轍を持ってきたのはすごく上手いというか素晴らしい選曲だなと。とにかく心ツアーのメッセージのすべては轍と、あと君になれの「輝くときもだめなときも同じように君を信じてる」に集約されているのかなという気がする。

あー、コブクロ好き。